JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2011-1
発生年月日 2009年12月11日
事故等種類 転覆
事故等名 モーターボートノーファイト転覆
発生場所 北海道苫小牧市苫小牧港東港地区内防波堤(B)付近 苫小牧港東港地区東防波堤灯台から真方位001°2,530m付近
管轄部署 事務局
人の死傷 死亡
船舶種類 プレジャーボート
総トン数 5t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2011年01月28日
概要  モーターボートノーファイトは、船長ほか6人が乗船して北海道苫小牧市苫小牧港東港区の海岸を出航し、東港地区内防波堤(B)に係留して全員が同防波堤上で釣りを行っていたが、風が強くなったので釣りをやめて帰航することにし、全員がノー ファイトに乗り込んだとき、平成21年12月11日(金)22時40分ごろ、強風に伴う高波が船尾から打ち込んで転覆し、船長等の6人が落水した。
 ノーファイトは、船長等の6人が死亡し、船体が東港地区内防波堤(B)の消波ブロックに打ちつけられて大破した。
原因  本事故は、夜間、本船が、苫小牧港東港区の本件防波堤に係留中、本件防波堤で釣りを行っていた船長等7人全員が、風が強くなってきたことから帰航しようとして乗船した直後、船尾方向からの高波を受けたため、左舷船尾部から海水が打ち込み、左舷側に傾斜して転覆したことにより発生したものと考えられる。
 船尾方向からの高波を受けたのは、本船係留場所では、南東風による港内発生波、港口から入った伝播波及び本件防波堤での反射波が合成されて最大波高が約1.4mになっており、高波が発生していたことによる可能性があると考えられる。
 本船が、7人全員が乗船した直後、更に左舷側に傾斜して左舷船尾部の乾げんが減少したことは、高波を受けて海水が打ち込んだことに関与したものと考えられる。
死傷者数 死亡:6人(船長、同乗者5人)
勧告・意見 意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。